ラトビア製ドローンAtlasPROの安全性の秘密に迫る!―AtlasAerospace社訪問レポート第2弾

5月上旬、弊社AtlasチームはAtlasPROを製造するラトビアのAtlasAerospace社を訪れ、情報交換を行いました。

訪問レポート第1弾では、『ラトビアとは?ドローン開発が活発な理由』をお届けしました。第2弾となる今回は『AtlasPROの安全性の秘密』に迫りたいと思います!

NATO諸国でも活用されているAtlasPRO                                  

AtlasAerospace社のショールームには、これまでに開発されたドローンやドローンポートの模型が展示されていました。

 

ショールームの壁には、AtlasPROドローンが導入された場所のミリタリーワッペンがずらり。
よく見るとオランダ、ルクセンブルク、NATOといった文字があります。

 


(ショールームに展示してあったミリタリーワッペン)

サイバーセキュリティに厳しいNATO各国の軍でもAtlasPROが運用されていることは、ドローンに対する信頼の証といえるでしょう。

 

ラトビアは2004年にNATOに加盟していますが、Atlasが選ばれたのはラトビアで製造されたことだけが理由ではないようです。
なぜここまでAtlasは使用されているのでしょうか。その秘密を探りました。

 

理由① AES 256暗号化機能                                  

AtlasPROで撮影したデータはAES 256方式で暗号化して保存することができます。暗号化されたデータを読み込むにはAtlasSTATION(地上局/コントローラ)からパスワードを入力しなければなりません。

 

そのため、万が一機体を失っても、カメラのSDカードから情報漏洩することはありません。
機密情報を扱うNATO各国軍などのドローンには必須の機能となっています。

理由② 周波数ホッピング機能                                  

AtlasPRO には「周波数ホッピング」という機能が備わっています。
各国で電子戦が活発化する中で、電波妨害に対抗するためのしくみです。

 

この機能を使うと、周波数をスキャンして妨害範囲を検出し、空いている周波数に自動的にジャンプします。
そのため、電波妨害を受けることなくミッションを続けることができます。

 

実際にウクライナ軍でも「強力な電波妨害機にも対抗できる唯一のドローン」として重宝されているようです。

 

理由③ リレー通信機能                                 

中継器「AtlasRELAY」を使用することで、「リレー通信」という機能を使うことができます。
通常AtlasPRO(機体)とAtlasSTATION(地上局/コントローラ)の最大伝送距離は10kmですが、この機能を使うと16kmに範囲が拡大されます。

 

しかし、「リレー通信機能」の良さはそれだけではありません。

 

AtlasRELAYの置く場所を工夫することで、障壁の反対側、車両の中、家屋の中など、AtlasPROを目視できない場所からでも安定して操縦することが可能になります。

 

防衛分野では、敵対する相手から操縦者の位置が特定されないため、安全に運用することができるようです。

このように、ドローンが取得する情報を強固に守り、さらに操縦者の安全も確保する機能を備えるAtlasPROは、警備や災害現場確認など多様な場面でその実力を発揮しています。

 

次回以降では、AtlasPROの実際の運用事例や新製品についてお届けしたいと思います。
どうぞお楽しみに!

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